全日本教職員連盟

第1回:自然災害への備え ― もし地震が起きたら ―

 東日本大震災は未曾有の自然災害であり、今なお大きな傷跡を残している。このような想定外の災害に遭遇した時、教師は一体何ができるだろうか。

1.平時の準備が欠かせない
 危機対応は、事象の発生において、迅速かつ適切に動けることが重要である。この場合、個々の教師が共通にイメージ化出来なければ、実際の対応は難しい。そのために事前の準備が欠かせない。また、落下物が無いか、倒れるものが無いかという基本的なチェックと、ガラス等の飛散物を発生させないための補強、そして訓練も欠かせない。

2.地震の揺れを感じたら
 現在の学校は、耐震構造等が他の建築物より強固であり、そう簡単に倒壊するとは考えにくい。そのため、急ぎ屋外に避難する行動を取らないだろう。また、子供たちもすぐに机に隠れるという行動が取れる。これらは、いつの間にか覚えた安全行動である。これは、頭部を守るということと、動脈等の人体で弱い部分を隠すという点がポイントである。とすれば、机等の遮蔽物が無ければ、頭を抱えるしゃがみ込む姿勢を取れば、危険を少しでも回避出来るのである。現に保育所等の避難訓練において、筆者は「どんぐりになろう」という合言葉で指導している。

3.児童生徒の安定を確保する
 大きく長時間の揺れにおいては、児童生徒の心理的なパニックは想像を超えるものである。この時、「先生の言うことを聞け!」「机の脚を持って、頭を守れ!」といったことを、大声でしっかりと指示することが重要である。こういった指示においては、子供は従順である。あえて言えば、そういったリーダーシップを教師に求めている。教師は「安定」に欠かせない存在だといえよう。

4.揺れが終息した直後
 揺れが収まったら、次の対応となる。実は教室にいる教師も孤独なのである。また、情報を持っていない。そこで、学校全体での指示が次のポイントである。校内放送等があれば、担任も安心して次の行動が取れる。ここが管理職やスクールリーダーの重要な役割と言えよう。放送が不可能なら、ハンドマイクでも良いし、口頭で走っても良いのである。担任たちは待っている。

5.専門家等から助言を受けておく
 海岸近くの学校、山間部にある学校という地形的な面で、対応に大きな違いがある。津波の危機があるか、土砂崩れの危機があるか等が想定されるが、こういった点は、事前に専門家等のアセスメントを受けておく必要があろう。津波や土砂崩壊の可能性が少しでもある地域では、これを元に策定された行動が生死を分けると言えよう。


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