全日本教職員連盟

第3回:発達しょうがいの子の「視覚」を考える

教室には発達障がいの子供たちが約一割いる。
教師は、この子たちの力を伸ばし、持っている可能性を引き出すよう、努力しなければならない。
ADHDやPDD、LD等、発達障がいの子供たちには「目の見え方」に問題があることを御存知だろうか。例えば、次のような問題である。

(1)両目をうまく使えてない。
(2)両目は見えていても、片方の目しか使っていない。
(3)両目の協調運動ができていない。
(4)ピント合わせの機能に問題がある(視点を変えたときに、ピントが合うまで時間がかかる)。


発達障がいの子供たちは、このような「視知覚認知の問題」を持っていることが多いのだ。
そのため、集中力の低下、不注意、身体協調運動が苦手、リズム感がない、左右がわからない、空間認知能力が低い、算数が苦手、勉強が嫌い、等のことが発生しているケースがある。
いまだに「百マス計算」を実践しているところがあるらしいが、あれは発達障がいの子供たちにとっては極めて問題の大きい教材である。
算数の能力があったとして、水平と垂直に目を動かす機能に問題がある子が多いのだから、混乱するのは当然だ。
目の機能に問題があって近くを見ることができないために、注意力に問題があるとして、ADHDと誤診されている子供もいる。
小学校の授業の七五%は「見て学ぶ」ものである。スポーツや野外活動をする上でも「見ること」は不可欠である。
子供たちを見て、次のような症状が一つでもあれば、視知覚の専門家に相談をする必要がある。
適当な対応と適切なトレーニングをすれば、改善し、落ち着いて学習できるようになる可能性が大きい。

(1)目を細めたり、こすったりする。
(2)動作がぎこちなく、よく物にぶつかる。
(3)字がうまく書けない。字の形を覚えにくく、書き損ねたり、文字の間隔がばらばらだったりする。
(4)文字・数字を裏返して書く。小学校二年生以降でも鏡文字を書く。自分で間違いに気付いて直すことができない。
(5)黒板を写すことがうまくできない。
(6)文字の抜けた単語を書いたり、単語の抜けた文章を書いたりする。
(7)算数の概念がうまく理解できない。(時間、お金、グラフ等)他にもあるが、教室で比較的発見しやすいものを挙げた。


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