全日本教職員連盟

第2回:家庭訪問へ行こう(2) 不登校・ひきこもりの訪問相談の現場から〜

先生が、不登校の子供と仲良くなる!ための家庭訪問での会話はどのようにすればいいのだろうか。

一、子供が大切にしているものを褒める!
 子供と会ってから、三十秒以内にその子が大切にしているものを見つけ、会話を始めること。これは所長の実践から学んだことである。子供部屋であれば、壁のポスターを見て、「浜崎あゆみって歌上手いよね!」なんて言ってみるのである。子供は、自分のことを褒められたような感じがして、緊張が和らぐかもしれない。その子が何を大切にしているのか知ることは人間関係の第一歩となる。
 それから、学校を休んでいることに罪の意識を感じているだろう子供に対し、そのことを叱りにきたのではないと安心させることも大切である。
スポーツ、ドラマ、お笑い、漫画、ゲーム、話題は何でもよい。その子供もから好きなものを教えてもらうのもいいだろう。

二、子供自身に直接触れるような会話は避けよう!
 「元気だったか?」「顔色が悪いな」「毎日何をしているの?」子供と関係ができていない段階で、こういった質問は避けたいものである。学校を休んでいることをよく思っている子はいない。何をしているか尋ねることは、学校をサボっている時間に君は何をしているのだと責められているかのように感じてしまう子供もいるだろう。また、「イラストがうまいな!」といった褒め言葉も要注意だったりする。先生は褒めたつもりでも、学校を休んで、イラストばかり描いているのかと指摘されてしまったと受け留める場合があるからだ。
「前髪が長いな」「部屋が汚いな」学校では眼鏡をかけていなかった子供に「眼鏡をかけてたんだ」といった声かけは避けた方がいいのではないかと思う。
 もちろん、子供が百人いたら百通りの対応があり、先生とその子供との関係によっては、前述の事柄が当てはまらない場合もあるだろう。ただ、長期にわたって学校を休んでいる子供の自分自身に対する評価はとても低い。自信のない子供は、先生に「朝何時に起きた?」と聞かれただけで、「どうせ朝は起きられないんでしょう」と責められたように感じてしまう場合があることを念頭においておきたい。
 不登校というと、どうしても学校復帰に向けての勉強や進路、行事のことを考える先生は多いだろう。私も不登校期間をいかに短くするかはとても重要だと思っている。しかし、だからといって学校復帰を急ぐより、先生が子供との人間関係を築いていくことが、その子の成長を育んでいくには重要なことだと思う。
 子供の学校復帰が難しいと思った時には、その子の家を分校だと見なしてみてはどうだろう。家庭訪問は、その子にとって大切な授業となるだろう。


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