全日本教職員連盟

第1回:家庭訪問へ行こう(1) 不登校・ひきこもりの訪問相談の現場から〜

不登校の子供の家庭訪問はどのようにしたらよいのか悩む先生は多いのではないか。最近、通常の家庭訪問を苦手とし、電話よりメールで連絡を済ませる先生もいるという。しかし、一回の家庭訪問は十回の電話、二十通のメールに勝るのではないか。
 私は、民間の研究所に研修生として入り、所長の家庭訪問について廻って仕事を覚えたが、百人百様の訪問相談の仕事に、今も試行錯誤の日々である。
 今、不登校の子供の家庭訪問に気後れを感じている先生、または若い先生方に、自分の経験から言えることは次の三つである。

1、子供と仲良くなる!
 私が初めて、単独で家庭訪問をすることになった時、所長に「学校に行かせよう等と考えなくていいから、子供と仲良くなっておいで。それがだめならお母さんと世間話でもしてくるんだな」と言われた。目指すは学校復帰だが、学校に連れて行くことよりも、その子供がどんな気持ちでいるのか理解することの方が大切ではないか!その子とどうしたら仲良くなれるか、あの手、この手、その手で工夫を試みているうちに学校復帰の道も開けてくるのだと教わったのである。

2、お茶を褒める!
 子供に会えなかった時に、お母さんと世間話をしようとしてみたが、話が弾まない。まだ若い経験不足の相談員に対するお母さんの失望感が伝わってきた。そんな時はお茶を褒めて帰ってくるようにと言われたことを思い出した。「美味しいですね!もう一杯頂けませんか?」そう言ったら、お母さんの表情がぱっと明るくなった。相談員として、何か言わなくてはと思うより、一緒に美味しくお茶を飲むことの大切さを知ったのである。

3、時間より、回数!
 せっかく家庭訪問したのだからと思うと長居をしてしまう場合がある。
お母さんからも子供のことを詳しく聞くことができたりもする。
 しかし、もし、子供が家のどこかで話を聞いていたとしたらどうだろうか。昼夜逆転といった自分の生活の様子を先生に知られることは、子供にとって、恥ずかしいことである。そこで、子供については、後日の面談を約束し、楽しく世間話をして、短時間で帰ることをすすめたい。自分が帰った後に、お母さんの顔が明るくなっているようならば、言うことなしである。子供に会えた時でも最初はさっと帰る。先生は長居をしないことが子供に分かれば、先生に叱られたらどうしょうとドキドキしている子も安心して会うことができるかもしれないからだ。もちろん、時間の長さについては、状況に応じて判断する。ただ、時間の長さより、回数が功を奏すことにつながる事例が経験上多いと思う。


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