兵庫県教職員連盟 執行委員長  真田弘和
平成20年8月29日

 兵庫県教職員連盟(兵教連)のホームページにお越し下さり誠にありがとうございます。兵教連は、今年で結成20周年を迎えます。兵教連の誕生は、私たちの諸先輩方が、特定のイデオロギーに基づいた教育に異を唱え、兵庫における教育正常化の波を起こすべく、昭和63年に明石の地で旗揚げしたことに始まります。その後、「美しい日本人の心の育成」を基本理念に掲げる全日本教職員連盟に加盟し、これまで様々な活動を展開してまいりました。みなさま方には、このホームページを通じて、私どもの活動の一端をお知りいただき、ご理解いただければ幸いに存じます。

 さて、この2年間で教育を取り巻く環境は大きく変わってまいりました。一番大きな変化は、教育基本法の改正であります。その教育基本法の教育目標にもある、「公共の精神」を尊び、「伝統と文化の尊重・それらをはぐくんできた我が国と郷土を愛する」ことは、私たちが従前から掲げる「美しい日本人の心の育成」という理念とまさに一致するところであります。グローバル化によって、社会が急激に変化しようとも、私たち日本人が失ってはならないものが、今回の改訂ではっきり明文化されたことになります。私たちが、「形に見えないもの」を大切にし、その大切なものを目の前にいる児童・生徒にしっかりと伝え、導いていくことが今こそ社会から求められているのです。

 
 ところで、みなさんの記憶に新しいと思いますが、この3月、大阪の門真市の中学で、国歌斉唱時の不起立という問題が発覚しました。そして、残念なことに宝塚市の小学校でも同様の問題が起こってしまいました。学習指導要領の改訂により、道徳教育で愛国心をはぐくむことや、国歌を歌えるよう指導することが明記された矢先にこのようなことが兵庫県内で起きたことを、私たちは大変憂慮しております。国歌斉唱時の不起立という世間では非常識なことが、学校内でまかり通っていることを見れば、教育現場で、教育正常化が進んでいるとは残念ながら言い難い状況にあります。実際、兵庫の教育現場、特に公教育の場においては、今なおイデオロギー闘争に明け暮れ、自らの闘争課題にばかり没頭する教員が少なからずいることも事実であります。


 このように、現状はまだまだ厳しい状況にありますが、私たち兵教連会員一同は、イデオロギーにとらわれることなく、中正普遍の教育を推進し、教育専門職としての自覚を失うことなく、日々の教育活動に邁進する所存であります。また、みなさま方のご理解、ご支援をいただくことにより、教育現場は変わっていくと私たちは確信しております。

未来の希望である子どもたちが、日本人としての誇りを持ち、国際社会の一員として活躍できるよう、一緒に取り組んで下されば幸いです。どうぞよろしくお願い申し上げます。